承継コラム vol.12

「自分が源泉、全責任者」


われわれ人間は、日々意思決定の連続です。朝目が覚めてから夜寝るまで、たとえ習慣による無意識の行為であるにせよ、判断の伴わない行為はないと言ってよいぐらい、その瞬間に意思決定を迫られています。誰でも「善く生きたい」「夢を叶えたい」「目標を突破したい」と言った願望があり、それらに向かって進む中で、何らかの問題や課題が生じ、それらを解決すべく望ましい意思決定をすべく悩みます。しかしそれを阻む障害が後から後から生じ、思うように解決策が見当たらず、逃げ出したくなることしばしばです。

よくよく考えれば、願望や目標を達せんと欲すれば、問題や課題、障害が生じるのは当然であり、ごく自然のことなのです。何も悩まずに済むということは、願望でもなければ目標でもありません。天はその人に相応しい問題や課題、悩みを与えているのです。問題は「何が問題か?」を見極めることが最も大切です。一番の問題は、次の3つです。
① 問題に気づかないこと
② 問題に気づいて、避けること(逃げること)
③ 問題を他に転化すること

上記①は問題意識がそもそもなく、②は目標意識が薄弱であり、③は他人主義で当事者意識がありません。要するに問題は「自分自身」の中にあるのです。すべて自己主体性の欠如から生じます。こういった問題意識、目標意識、当事者意識は、「自分はどうしてもこれを成し遂げたい!」という強い信念の意志と意思の主体性から生じます。自分が強い意志と意思がなくして、どうしてことを為すことができるでしょうか。

お釈迦様は、「自らを灯(あかり)」自灯明(じとうみょう)として生きるよう、次の言葉を残しています。

「おのれこそ おのれのよるべ
 おのれをおきて たれによるべぞ
 よくととのえし おのれにこそ
 まこと得がたき よるべぞを獲えん」

世の中の事柄は、原因となる因子が様々な縁とかかわりあって生じるとはいえ、自分にふりかかってくる難事や問題は、すべて自分が創りだしたもの(真の原因)と考えることが肝要です。強い主体性は、「自分が源泉、全責任者」という立場をとることから始まります。他に原因を求める限り、根本問題は解決しません。これは天から与えられた啓示であって、自分の成長のためのものであり、組織や社会の秩序発展のためのものです。 


以上
創新事業承継プロジェクトチーム 代表 公認会計士・税理士 高良 明

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