承継コラム vol.23

「仕事の実力度」

 

経営資源はかつて①ヒト・モノ・カネと呼ばれてきましたが、最近では②情報と③時間が加えられています。国際化・情報化時代の中にあって、経営判断する際、社内・社外の情報を的確に把握することはもとより大切ですが、さらに「時間」をいかに有効に活用して正しく経営を導くか、大きな課題です。その「時間」は、①タイミングと②時間活用の質と量が大事です。良い決断をしてもタイミングが悪く、遅滞すればチャンスを逃すことになり、また拙速によってつまずくこともあります。さらに時間の質も量も、うまく管理しないとムダやムラにつながることが多いのです。

まず「タイミング」良く判断するには、常に自社の目標を意識し現況を知り、他社や社会の動きに敏感でなければなりません。「時間の質と量」については、時間管理の妙を修得することが大事です。仕事の実力度は、決断の「タイミング」と「時間活用の質と量」(時間の効率管理)が大きな要因となります。「時間」というのは、①万民平等に与えられた資源である、②人間の都合など考えず容赦なく過ぎ去っていく、③お金のように貯蓄はできず消費されるのみである、こと等の特質を理解しなければなりません。知識やお金とはまるでその性質が異なり、「時は金なり」の格言は「時は金以上なり」かもしれません。

「仕事の実力度」は、次のような算式に表されることがあります。
■「仕事の実力度」=「(専門的・技術的)能力」×「投入時間量」
仕事の内容にあまり変化なく、投入時間量で成果が表されるものであれば、この算式が成り立つと思いますが、判断・決断が重要な仕事である経営幹部の「仕事の実力度」は、次のように考えた方がよいでしょう。
■「仕事の実力度」=「(専門的・技術的・情報分析・リーダーシップ等)能力×「時間管理」
自己の能力をアップさせ、時間の効率管理を行うことが、「仕事の実力度」の要点です。
「時間管理」については、時間の質と量の関係によって効率性(時間生産性)が量られます。それには「仕事の質」すなわち重要性と緊急性、自分でしかできない仕事と他人に任せられる仕事、自分の時間がとれる時間帯とそうでない時間帯の活用方法等を分析し、効率的に実行することです。

結局は、時間管理とは自分自身の管理であり、人生管理です。時間は万人平等に与えられた経営資源、人生資源、この貴重な資源を意義ある人生に使っていきたいものです。 

以上
創新事業承継プロジェクトチーム 代表 公認会計士・税理士 高良 明

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