承継コラム vol.26

「3Cの共存共栄」

 

人は誰しも一人では生きていけません。人の存在、協力なくして生きていくことはできないのです。それゆえ、他人を生かし利益を与えつつ自分が生きていくことが人倫の道に合致し望ましいものです。「共存共栄」は自明の理といってよいでしょう。江戸時代の近江商人は「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしを実践し、事業・家業の存続を図ってきました。日常の生活においても、企業経営のあり方においても、「共存共栄」の奉仕の精神、互助の精神は古今東西変わらぬ原理原則と言えます。

企業(会社)は事業領域(ドメイン)を定め、一定の目的に向かって組織化し、人・モノ・カネや情報・時間といった経営資源を有効に活用し、環境に適応しつつ、社会にとって有用な価値ある商品やサービスを創りだすことを目的として存在します。会社(Company)と社員(Clerk)、顧客(Customer)の3Cにおける共存共栄は欠かせないものです。

3C


(1) 会社:信用・体力・システム創り(誠実・熱意、堅実、倫理感に基づき、本業専念、革新・創造を図り、不易流行よろしく組織や各機能のシステムをしっかり創って社会に貢献し、社会の信用と体力を着実に創っていくこと)
(2) 社員:人間・幸福創り(専門能力と人間性を高め、社員の志を尊重し、良好な人間関係と報酬・生活の向上を図り、人財育成と幸福創りを着実に行っていくこと)
(3) 顧客:サービス創り(顧客の求めているものは百人百様個々に異なる、顧客に密着してニーズを知り、基礎ニーズはもとより特別ニーズに迅速に応えてサービス満足を最大にすること)

この「3Cの共存共栄」をもたらすには現実にいかに対処すべきか、経営者はもとより社員も真剣に考えなければなりません。時間は巻き戻すことはできません。一生を意義あるものにしていくために、仕事のあり方としての「資命」「支命」「志命」「使命」の四つの意義を根底から見直し、共存共栄を図っていく道筋を創りましょう。少なくとも、会社のビジョンや理念は何か?、社員の幸福とは何か?(ここ社員の志は何か?)、顧客の求めるものは何か?を、まず探求、確認、理解することから始めたいものです。 


以上
創新事業承継プロジェクトチーム 代表 公認会計士・税理士 高良 明

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