承継いろは vol.8

『事業承継者を育てる』

経営の定義は、いろいろと説明され解説されています。最も的を得て本質を突いた定義は、「経営とは存続」であると言えるでしょう。我社が世の中に対して存在価値があり、その価値を継続させていくことこそ、企業経営そのものである。 創業して、5年、10年、30年、50年、100年…と困難、苦難を耐えぬき存続することこそ経営の真髄と言えます。

経営を存続させるポイントは多々ありますが、その中でも一番重要なのは、いかに人を育て、いかに後継者を育成するかにあります。“事業は人なり”といわれるが全くその通りであります。経営を存続させるには、適切な人、又しっかりした後継者を得てはじめて、発展、繁栄、存続していくものである。永年、築き上げた我社の文化、伝統を正しく、承継していく人を育てなければ、企業は、だんだん哀微していってしまう。 企業が社会に貢献しつつ、みずからも力づよく発展、繁栄していけるかは、まさしく人にあると言えるでしょう。

人を育て、後継者を育成するには、具体的にはいろいろあるでしょう。先づ大事なのは「我社は何の為に存在するのか、事業目的は何か、またどのように経営していくのか」という、確たる経営理念、使命感という原点を所有させ、確立させることが、なによりも肝要である。 後継する者は、この経営理念、使命に肚をくくり人生をかけてやる覚悟が必要である。

次のポイントは、「任せて任せず」である。親からみれば、子供は何歳になっても子供であり頼りない。体験・経験・能力ある者からすれば、後継者はいつまでも頼りなく不甲斐ないものである。思い切って仕事を任せられないものである。しかし、後継者を信じ、100%任せてみる。但し、任せっぱなしはダメで、基本方針からズレないよう要所、要所はサポートし、後継者が勝てるような配慮が必要である。「任せて任せず」人を育てる上では、非常に大事なポイントである。

三つ目のポイントは、後継者となる者は、仕事ができることは勿論、人間として、社会人としても立派であることが極めて大事である。 正しい道を、正しい心で、正しく生き抜き、ゆめゆめ人様に迷惑をかけたり、不正をしたり、悪いことはせぬ様に心がけることが重要である。 経営とは、「存続」。存続のポイントは、「人づくり」である。

以上
創新事業承継プロジェクトチーム 経営コンサルタント 高良 高

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