承継いろは vol.13
先日ある本で、「社長を幸せに辞めることは、会社を再建させるより難しい」というフレ?ズを目にしました。
確かに創業オーナ?の引退(退任)にはいろんな問題があります。
すなわち、オーナ?の後継者問題や役員人事の刷新、あるいは株主権の問題などなど、創業オーナ?の力量がずば抜け、一代で優良企業に成長した会社のケースでは往々にして難題が山積するため、冒頭のフレ?ズが切実なるオーナ?経営者の思いとして私の心に響いたのではないかと思います。

そのようなことを考えていた最中、私が現在学んでいる経営実践塾で「100年長寿企業の探求」というテーマで、実際に創業100年を超え、今も元気に成長し続けている長寿優良企業のオーナ?にお目にかかり「事業承継のコツ」なるものをインタビュ?形式でヒアリングする機会に恵まれました。

その長寿企業の現在のオーナ?社長は5代目の方で、社業以外にも数々の役職を持たれ超多忙であるにもかかわらず、我々(塾生6人)の突然の訪問に快く応じて下さいました。
 そのヒアリングの中でお話を伺って最も驚いたのは、その御会社の後継者で一族(同族)の長男が事業を継いだのは5代目の現社長が初めてだということでした。

伺うところによると、その会社には「ファミリ?(一族)の規則」なる事業承継の厳正なルールがあり、「一族の中で、最も優秀かつ適切なる人物を事業の後継者に指名する」というルールの下、明治27年の長崎での創業以来、創業者の示した「社是」・「社訓」を大切に承継しながら、事業存続の大命題である「不易流行」の徹底により、原爆投下の被災にも幾多の経済構造の変革にもめげず、2代目以降の後継者が乾坤一擲の思いで事業を発展成長させ、今日まで大手企業の手の届かないビジネスエリアに確固たる地位を築かれている姿がそこにありました。

職業柄経営者の方々のお話を伺う機会の多い私ですが、「商人魂」を自社の経営理念の根底に据え、ダイナミックに事業承継を果たし続けるその御会社のオーナ?社長の生き様に「長寿優良企業の源泉」を魅せられた気がいたしました。
以上
創新事業承継プロジェクトチーム 公認会計士・税理士 橋口 貢一

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